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8月下旬のイワツバメの換羽状況

2014年8月24日

夕方、三重県にある実家の近くでイワツバメの群れを見かけた。それを追い掛ける。この辺りには小さなコロニーしかないので、旅人だろうか。今夜の宿をどこにとるのか教えてほしい。

200mほど行ったところで、電線に止まる約50羽のイワツバメを発見した。幼鳥も混ざっている。少し前まで強雨だったので、ここに止まってしのいだのかな。飛んでいる個体は約40羽。けっこう大きな群れだ。まだ小雨が降っている。いまの時期の換羽状況を知りたくて、飛んでいる個体を撮影する。

山梨県東部の繁殖地での観察では、成鳥は7〜8月上旬に初列風切を3枚目(P3)まで換羽する個体がいる。その後、ヒナが巣立つとコロニーは使われなくなるため、換羽状況は不明。

11月中旬に三重県の南部で見た数羽のイワツバメは、翼を換羽していないようだった。もう換羽が終わったのか、これから越冬地でするのか。毎年、12月下旬に三重県の越冬地でイワツバメを見ているが、翼を換羽中の個体はいない。

それで、今回の結果。もっとも換羽の進んでいる個体は初列風切を7枚目(P7)まで換羽していた。6枚目(P6)まで換羽している個体で、中央尾羽を1対換羽中のものが2羽いた。次列風切を換羽中の個体もいる。初列風切を換羽していないのは、幼鳥だろうか。もっとも換羽の進んでいる個体は、9月中に換羽を完了するだろう。イワツバメは、渡りの途中に換羽をするものがいるようだ。

薄い霧のなかを群れで飛ぶ彼らは美しい。僕はこれを、ずっと見ていたいと思った。