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風のちから

2012年6月21日

富士山(北麓)の山地帯で鳥類の調査をした。くもり、気温14度。台風の影響だろう、大きな木が何本も倒れて登山道をふさいでいる。ブナの枝も落ちていて、実がたくさんついていた。今年も豊作のようだ。サメビタキのように不安定な場所に巣を作ると、強風で落ちてしまうだろうな。この時期の繁殖失敗は大ダメージなはず。比較的高標高域でヒヨドリが出現し、びっくり。キバシリのさえずりは嬉しい。コガラの家族を見る。

新鮮な落ち葉を踏みながら歩いていると、ハリギリやオオバヤシャブシ、シナノキが生育していることに気づく。カエデ類の葉も多く、数えると10種類近くあった。ミヤママタタビの葉が白くなり、オトコヨウゾメの花が咲き始めた。

リスが近くの木の幹でフリーズ。ツタウルシの葉を誰かが食べている。葉の下にはシカと考えられる足跡。大丈夫なの? 久しぶりのコマドリ。ルリビタキの幼鳥(全身幼羽)を発見。7時を過ぎるとエゾハルゼミが鳴き始め、クマ鈴が聞こえにくくなった。やはりホシガラスはいない。

その後、林道を移動しながらノジコの調査。林道に飛び出すアカハラの数が昨年よりも少ないのが気がかり。

 

オオミヤマガマズミの花