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立ち返る

2015年3月16日

明日から遠征に出掛けるので、その前に自分のフィールドでウグイスのさえずりを聞いておきたい。河川沿いを移動中、2つのハシボソガラスの巣では、巣に座っている個体がいた。抱卵中かな。

千曲川の河川敷に行く。晴れ、気温11度。フリースはいらない陽気。ヒバリとシジュウカラがさえずっている。先月からここにはミソサザイがいるのだけど、きょうはさえずりが聞こえた。急にそのミソサザイが警戒声を出す。数羽のシジュウカラが集まって来た。すると、イタチのオスが水辺を歩いているではないか。こちらに気づき、イタチはヤブに消えて行った。

中州のほうからカシラダカのさえずり。近づくと、オオタチヤナギの上部にヒレンジャクが5羽いた。花をつついているように見える。その下のネコヤナギの花ではミツバチ類が多数乱舞していた。アシ原でアシをつつくオオジュリンの顔は、少し黒っぽい。そろそろ旅立ちだろう。モズのオスとメスの距離が近い。2種類のタテハチョウの仲間が飛ぶ。私個人による、当地でのツバメの初認とウグイスの初鳴きが同時になりそうな予感。

ある生き物の生活史の一部につながる表現型を観察したときは、やはり嬉しい。わかりやすいものに、つい目を奪われがちになる。しかし、どこにいるのか、あるいはどこにいないのかといった“分布状況”は、派手さはないけれど、決定的に重要な情報でもある。