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亜高山帯の安定、山地帯の不安定

2012年6月25日

富士山北麓の亜高山帯を歩いた(登山道+林道)。霧・晴れ、気温10度。出発時、下界は弱い雨だった。ルリビタキ、メボソムシクイ、キクイタダキがよくさえずっている。が、なぜかヒガラの声は少ない。ホシガラスの幼鳥が見られた。

10kmほどを少し足早に移動したのでゆっくり観察はできなかったのだけれど、高標高域にコルリ、コマドリ、マミジロがいることを確認。マイヅルソウ、コケモモの花が咲き始めた。ランの仲間の花も咲いている。林道沿いに見られるシロバナノヘビイチゴの花は盛り過ぎ。ミヤマザクラの実はけっこう熟している。

6月21日に行った山地帯とは違い、登山道の木はほとんど倒れていない。亜高山帯は安定しているからだろうか。この安定は、鳥類の種類数の少なさ、1種類あたりの個体数の多さに関係しているのかな。山地帯は倒木によってギャップができたり、夏と冬で景観が変わったりと、不安定な印象。それはたぶん、鳥種の多さにつながっているのだろう。

帰り道、標高1500mくらいのところでヤグルマソウとナナカマドの花を確認。今年も咲いていたのか、もう“その”時期か、という感覚、距離感が好き。開花を心待ちにするのではなく、咲いているけれど見ないのでもない。じっくり観察はしないけれど、あるのが嬉しい。チラリと見て、季節の変化を知るのが楽しい。