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静かに変わる

2017年5月12日

山梨県東部。5月の連休明けの、少し落ち着いた里山。生命の展開は続いているのだけど、目に見えて変わる部分が少なく、観察者の気持ちも安定する。ウスバシロチョウやツマキチョウを横目に、ヒメウツギ、ミツバウツギの花を愛でる。オドリコソウとハリエンジュの花も咲いていて、野山は初夏の白い花に移行中。ケヤキの下に落ちていたのは、リュイスアシナガオトシブミの揺籃だろう。川の流れの上を、オナガアゲハが飛ぶ。

セグロセキレイの幼鳥が出現。カワガラスが川虫をくわえ、営巣地と思われる場所に入って行った。2回目の繁殖だろうか。渡り途中のエゾムシクイのさえずりが聞こえる。繁殖中と思われるトビが、初列風切の1-2枚目を換羽中だった。

毎年のことだけど、生き物の動態について行けなくなると不安になる。追随であっても、季節物は押さえておきたい。それが単なる、軽微な不安要素という思い込みなのかもしれないけれど。