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強風と低温

2017年6月10日

乗鞍岳に調査に行く。山地帯ではクロジやエゾムシクイがさえずり良い感じ。ムラサキヤシオと思われる花を見た。標高を上げていくとメボソムシクイやルリビタキ、カヤクグリの声が聞こえてきた。タカネザクラ(ミネザクラ)が咲いている。徐々に雪が多くなり、高山帯下部の裸地の積雪はしばらく溶けそうにない。これでは、ホシガラスは貯食した種子を取り出せないだろう。風が強く、吹きさらしの場所では体温を奪われる。

昨年のいまごろとは、残雪の状況がかなり異なる。変動の大きなものにも対応できる生活史、対応する生活史の獲得が、こんなに厳しい環境に生息できる由縁だ。