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山上の暴風

2017年7月2日

乗鞍岳に調査に行く。昨夜から暴風雨。夜明け後に雨はやむものの、風は収まらない。山小屋で強雨をやり過ごす。こんな荒天でもアカハラがさえずっている。霧も深く、時折、雨が混じる。6年前の同じ日、冷泉小屋を見るためにここに来た。そのときは、乗鞍岳でホシガラスの調査をすることになるとは思わなかった。

亜高山帯でショウジョウバカマやイワカガミ、サンカヨウなどの花を見る。クロツリバナとベニバナイチゴの花の色が渋くて好きだ。ダケカンバの新緑が瑞々しい。高山帯に行くと暴風で、尾根や開けた場所では立っているのがやっとという状況。転倒しないように雪渓の上を進む。

今年も、新鮮なハイマツの枝が多数落ちている謎。ミネズオウの花は久しぶり。昨年よりも残雪が多く、高山帯でホシガラスの掘り返しを観察できるのはまだ先だ。その頃には、枝についているハイマツの種子も熟してくるはず。