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斜面を漕ぐ

2019年4月21日

シメやツグミが少なくなり、カシラダカもほとんど見なくなった。数々の言い訳を使い、先延ばししていた雪山。今回は、東信の亜高山帯に決めた。然したる目的もなく、植生のギャップを探しつつ、雪に埋もれながら斜面をラッセル。スノーシューなしでは、太股まですぐに沈む。距離260m、高度差60mを進むのに90分もかかっている。

ルリビタキ、ヒガラ、キクイタダキのさえずり。カケスが変な声で鳴いている。エナガは繁殖していそうな動き。樹皮に隠した種子を探しているようなコガラの行動。これを見ていると、樹上には種子を隠す場所がいくらでもあることがわかる。よく似た特徴が多いなか、どうやって覚えているのだろう。雪山で聞くウソの歌声が素晴らしい。3時間30分ほど林内を歩くものの、ホシガラスの姿はおろか、声さえ聞こえなかった。