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知識・体験

2013年10月29日

小学校低学年の授業で、東京都福生市の公園に行って自然探検をした。くもり。シメとタヒバリの声を聞いた。ツグミはまだ来ていないようだ。ムクドリがムクノキの実を食べる。

公園を歩きながら木の実や草の実、多摩川の様子を観察する。草笛をして遊ぶ。ある子が、「気持ち悪い虫がいる」と言ったので見に行くと、なんとマイマイカブリの幼虫が小さなカタツムリを食べているところだった。一人で歩いていたら、きっと見落としていただろう。決定的瞬間。久しぶりに見たスズメウリの実も、子どもが見つけてきたもの。オニグルミやムクロジの下を歩くと、ちゃんと実を拾ってきてくれる。そういう好奇心や、ひっつき虫がどうして服につくのかを調べる探究心は、子どもたちのほうがストレートだ。

大人は知識でものを見ようとする。危険を予測する。それも必要だけど、「あっ」という驚きを楽しむ気持ちを持ち合わせているだろうか。仕舞い込んでいないだろうか、折り重なる日常のなかに。ワカケホンセイインコがハリエンジュの種を食べていた。

スズメウリの実