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疑似体験

2015年6月13日

早朝、富士山北麓で鳥類の調査。晴れ、気温12度。ミヤママタタビの葉が紅色になっている。カマツカの花が咲いていた。エゾハルゼミが鳴き出す前にデータを取りたいところ。コルリ、キビタキ、キクイタダキ、ホトトギスなどはよくさえずっているが、コマドリの声は今年も聞こえない。珍しくシジュウカラが鳴いている。

樹林帯で枝葉に見え隠れする鳥を調べるのが楽しい。姿はよく見えなくても、さえずってくれると場所はわかるし記録は取れる。図面上に鳥のいた場所を落としていくと、どんな環境を使っているのかがわかってくる。これはこれで成果なのだけど、その鳥を知るために大切なことは追跡調査をしている時間に見聞きした情報だ。ソングポスト、飛翔コース、見失った場所、利用頻度の高い止まり木。いろんな情報を集めて、その個体の生活史を紐解いていく。何かを知った気にさせてくれる作業。ここで終わりではなく、目線はその先に向けられていないといけない。