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冬支度

2015年11月10日

人の気配のない戸隠の森を歩く。くもり、気温7度。手袋のいらない寒さ。多くの落葉広葉樹が葉を落とし、森のなかを見渡せる時期になった。サワフタギの実をゆっくり観察したかったのに、すでになくなっている。ミヤマイボタで我慢するか。エゾノコリンゴはまだ実が残っている。

ツグミが多く、樹冠部をひんぱんに飛び回る。針葉樹に集まっているツグミの群れに、ハイタカ属が突っ込んだ。群れは離散し、ゴジュウカラが警戒声を出し続ける。森はちょっと賑やかになるが、見たかった場面は遠退く。樹上からツグミの体羽がはらはらと落ちてきた。狩りは成功したのかな。エナガの群れが足早に移動して行く。キバシリのさえずりが聞こえた。

ヤマガラとヒガラがウラジロモミの種子を食べていた。ヒガラはせっせと運んで貯食中のようだ。その先では無口なシメがミズキの実を食している。最後に、ニホンリスが植栽のチョウセンゴヨウの種子を食べた跡を見つけた。