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嫌そうに喜ぶ

2015年11月11日

雪が降る前に確認しておきたいことがある。一連のホシガラスと針葉樹を見て廻る遠征の最後に、金峰山に登った。くもりのち晴れ。今回は長野県側からのアプローチ。標高1600mほどのところでホシガラスの声を聞いた。これは、いつもいる標高なのだろうか。林道を進むと、チョウセンゴヨウの稚樹が多数見つかる。束生のものもあり、貯食から発芽したのだろう。ゴヨウマツもいくつかあった。

林道歩きが終わると、本格的な登山道の登りが始まる。ここでも道沿いに稚樹が多い。標高約1950m地点でキジバトを見る。こんな時期に何をしているのだろう。カラマツの植林地を抜けると、いきなりシラビソとコメツガの天然林になる。テンのフンにはナナカマドの実がたくさん入っていた。

森林限界を超えハイマツ帯を進む。登山道やハイマツには薄く雪が積もっている。ダケカンバの枝についているのは粗氷かな。こんな場所でコゲラとコガラを発見。もちろん、ホシガラスはいない。植物の分布から、それを利用する動物の動きを察知する楽しさ。苦労・苦戦したいわけではないけれど、していないから満足・納得しないということもある。