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雨中渓泊まり

2025年9月13-14日

南信のM。足掛け10年目。ザックは16kg。集合場所に着くと雨が降ってきた。天気予報では夕方まで降ったり止んだりのようだ。ひとりなら帰っていただろう。入り口の車は3台と少ない。目的地は16km先。林道を進む。途中、雨が強くなってきて、カッパを着るか迷っているうちにずぶ濡れに。いつもは持っている折りたたみ傘は、軽量化のために置いてきてしまった。川を渡ってこちらに来るクマがいたので、音を出して追い返す。3時間30分ほどで到着。霧雨のなか、まずはテントを張る。ついでにタープも。下流の左岸で落石。日没が迫っているから、釣りは1時間だけ。上流に向かうが、平場が続き良くない。魚影が見えたところで、釣れそうなやつを狙い打ちすることに。仕方なく釣り下る。水温は13度。ウワバミソウをひとつかみ採る。

テン場で焚き火の準備。昨日から雨が降っているため、乾いた流木はない。以前、雨の後に焼き芋をしたときのことを思い出し、立ち木の細い枯れ枝を集めて焚きつけにする。野営で焚き火がないと辛いので、着火に注力。1日分の新聞紙を使い、15分ほどで安心できる火力になった。今回、渓での野営で初めてタープを使ったけれど、流れに沿って吹く風を考え、川と並行に張るべきだった。タープは有用で、次回も持って行こう。気温が低くて虫がいない。

翌日はテン場の上流を探る。右俣へ。初めての場所を釣るのは楽しい。コメツガにサルオガセ類がついていて、山岳渓流だ。しかし、場は良くない。イノシシの痕跡が目立つ。湿った岩場にウメバチソウとダイモンジソウが咲いていた。テン場に戻り昼食。帰路は2時間ほどだった。

6年前の同じころ、我々はU川に遠征に行っていた。渓までのアプローチも含めて、これを越えるものはいまのところない。