2014年3月19日
山梨県東部、くもり。気温は7度だけど、もっと寒く感じる。カワラヒワとキセキレイがさえずっていた。ツバメはまだいない。
ヤドリギ類を見つけると、いつもあの鳥が思い浮かぶ。夏でも、冬でも。夏なら、こんなところに運んで来たのかと思い、冬なら、あの鳥がいないかなと見上げる。今回もそうだった。見つけたヤドリギ類を見上げるという、何十回と繰り返した行為のなかに、レンジャク類との出合いがあった。
友だちと魚を見た後、たまたま見つけたヤドリギの近くにヒレンジャクが止まっていた。合計16羽。ヤドリギの実を食べ、フンをして、近くの川で水を飲んでいる。「ヒィー、ヒィー」と聞こえる、細く小さな声で鳴いていた。
このヤドリギにはヒヨドリも来ていたが、すぐに飛び去ってしまい、“その場面”はおあずけ。なお、山梨県東部で僕が見るヤドリギのほとんどは、ケヤキから生えている。立ち寄っただけの彼らに、本心と再会する機会をもらう。
「なる」と「なれる」の性質的距離、相違について考える。「可能」と「可能性」に置き換えてもいい。解離して進んだものはその先、この形で交わることはない。
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ヒレンジャクの群れとヤドリギ