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河川敷、河原

2012年6月23日

早朝、東京都福生市で鳥類調査。ムラサキシキブ、アカメガシワ、ヨウシュヤマゴボウの花を見る。トウネズミモチの花は初見。でも、予想通りの形。セキレイ類は2回しか出現しなかった。都市部の街中で見られる鳥の内、セキレイ類は季節によって出現場所がけっこう違っているみたい。

今年の3月、多摩川の河川敷(と言ってもいい場所)にムクロジが生えていることを教えてもらった。そこを通るたびに花と実を見てやろうと思っていた。きょうは花を確認。想像とは違う形態でした。つぎは実を拾いたい。ハシブトガラスとハシボソガラスの巣立ちビナの種の識別はかなり難しい(場合によっては成鳥も)。とくにこの時期は両種とも同じようなステージのヒナが見られる。地域によっては同じような場所で。

河川敷ではオオヨシキリが元気にさえずっている。じわじわ近づくと、図鑑や雑誌で見たことのある構図の写真は撮れる。時間さえかければ。公園でヒヨドリの巣立ちビナを観察。ササゴイの飛翔を見たのはいつ以来だろう。サギ類のなかでは、ササゴイとゴイサギは隠者のような印象。

午後、多摩川に行くと、日当たりのいい場所にテリハノイバラが咲いていた。それと認識したのは初めて。10年くらい前から来ているところなのに…。思ったよりも大きい。

NPO法人自然環境アカデミーの事務所の周辺で聞こえるシジュウカラの巣立ちビナの声を少し追跡した。事務所の巣箱で巣立ったと思われるヒナは、巣箱から半径約60mの範囲を移動しているようだった。あまり、遠くには行っていないようだ。まだそれほど飛べないのか、幼鳥が移動するにはよくない緑(木または並木)の配置なのか。それとも、食物があるから移動しなくてもいいのか。ちなみに、巣立ちは6月8日。われわれは自動車を運転できても、高度な計算をする技術を持っていても、普通種の基礎生態について知っていることはわずかでしかない。

 

テリハノイバラの花