2015年6月20日
長野県北部で里山の生き物を観察するイベントに参加。晴れ。ソバの花が咲いている。水田地帯からはアマガエルとトウキョウダルマガエルの声。時折聞こえるのは、ツチガエルの声だと教えてもらった。タニシを見るのは久しぶり。
カラマツ林でエゾハルゼミが鳴いている。ホオジロのさえずり、少し前に巣立ったノスリの幼鳥が上空を飛ぶ。湿地でカラコギカエデを見つけた。水田にはゲンゴロウ類やガムシ類もいる。
この里山の先には奥山が広がっており、それぞれの特徴とその連なりを観察できる良きフィールドだ。たとえば、猛禽類であるノスリと、その暮らしを支える小動物の両方を確認でき、量的な違いを体感できる。いわゆる、理科の教科書に書かれている事柄が見られる場所だ。里山は、そこに人間の生活が展開されていたほうがいい。いまさらながら、北信の自然のポテンシャルの高さを実感した。里山を保全することは、いま失われ、壊されつつある人々の営みを守ることでもある。その営みには、野生生物との距離の取り方、接し方を考える重要な視点が隠されているはずだ。
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