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晩春の候

2016年4月9・10日

三重県南部。晴れ、気温19度。照葉樹の多い山の斜面にヤマザクラの花が映える。クスノキは若葉が出ていて、木の下には落ち葉が目立つ。常緑樹の葉の世代更新。渡りヒヨドリの群れが北方向に飛翔する。オニタビラコ、モミジイチゴ、クヌギの花が咲いていた。

海岸林でシロハラ、ウグイス、メジロ、イソヒヨドリがさえずる。クロジとアオジはそろそろいなくなるだろう。アカマツの花粉が風で舞う。ヤブニッケイの葉をちぎって香りを確かめた。水田からシュレーゲルアオガエルの声が響く。

レンゲやジシバリの咲く草地、キジが盛んにさえずり、アオジがぐぜる。暗くなると、クビキリギスが鳴き始めた。タヒバリ、カシラダカ、ツグミ、ツバメがアシ原をねぐらにしているようだ。夕闇のなかをオオタカが飛んだ。複数の直翅類の声を聞く。

renge2016