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湿り気のある風

2016年5月22日

秋から冬に渡り鳥の調査で通っている場所の繁殖期の鳥類群集を見ておきたくて、千曲川の河川敷に行く。快晴。果樹園のほうからカッコウのさえずりが聞こえる。水面を移動するバン、日光浴中のアオサギ。河川敷を歩くと、オオヨシキリのさえずりを浴びるようだ。10羽以上のオスを確認。夏日に草いきれ。

イタチハギとナヨクサフジの花が咲き、ウシガエルの声が響く。外来種が目立つ。キツネの幼獣が見られるかもと思ったけれど、出会わなかった。ノイバラの花が嬉しい。

仮にあと40年生きるとして、野外できちんと記録を取れるのがあと30年とすると、繁殖期は30回しか調査ができない。見たいもの、確認したいことはたくさんあるから、残り時間は決して多くはない。追いつけないもの、見届けられないものは数あるけれど、遅々として進まない日々も糧にしていこう。

nayokusahuji