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足跡を消して

2017年1月9日

長野県南部、晴れ。南向きの斜面は、日が昇ると昨夜積もった雪が急速に溶け始めた。北側の斜面の雪は多く残っている。この南向きの日当たりの良い場所にはヌルデが多く生えていて、実をつけている。その実を求めて、ジョウビタキとルリビタキが複数集まっていた。ヒヨドリとコゲラもヌルデの実を食べている。これらの種は、朝から夕方まで見ることができた。ヌルデの実は、鳥類の冬季の重要な食料になっているのだろう。その横では、シジュウカラがハゼノキの実を割って食べている。また、シジュウカラがヌルデの実を食べることもあったが、ハゼノキの実のときのように割って食べていた。シジュウカラ以外の種は、実を丸飲みする。ヌルデにとっては、丸飲みしてくれたほうが種子の散布に期待できることになる。ウソとカヤクグリの声が聞こえたので探すと、タケニグサの実をついばんでいた。

僕のライフワークのひとつは、鳥類がどんな植物を食物として利用するのかを記録すること。種子散布に関心があるからなのだけど、どの種がいつ、何を食べているのかは知っておきたい事柄だ。今度、ヌルデの実を舐めてみよう。

uso201701