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ロシア東部でイワツバメ属を探す

2017年8月12〜15日

極東のイワツバメ属の繁殖分布を知るには、直接現地に行くしかない。時期的にちょっと遅いかもしれないけれど、巣でも見つかればつぎに繋がる。ハバロフスク、ウラジオストク、ユジノサハリンスクの3つの街でイワツバメ属を探す。今回は市街地を中心に探索をしたが、姿はおろか巣も見つからなかった。ツバメとコシアカツバメの飛翔を確認するも、両種の巣も見当たらない。イワツバメ属はおそらく、郊外に行かないと生息していないのではないかと感じた。

初めてロシアを訪れ、鳥を探して歩いた所感。アマツバメはどの街にも普通に生息しており、建物で繁殖しているようだった。日没時刻が遅いため、午後9時過ぎにアマツバメの夕方の群飛が見られる。ヒヨドリはいなかった。

ハバロフスクではアムール川でアジサシ、河畔林の低木で採食するコヨシキリ、騒がしく鳴くカササギを見た。ウラジオストクではウミネコとハシブトガラを確認。ユジノサハリンスクでは、オオイタドリのヤブでさえずるエゾセンニュウ、落葉広葉樹の樹冠部でさえずるカラフトムシクイ、マヒワとコサメビタキの幼鳥などを観察する。アオジ、カワラヒワ、ウソは羽色をよく見たかったな。

印象深かったのは、繁殖期に繁殖地(と思われる場所)でユリカモメ、カンムリカイツブリ、カササギを見たこと。直翅類は何種類か鳴いていたけど、セミ類の声は聞かなかった。つぎに向けて、現状をこじ開ける手応えがあった。