2017年10月21日
乗鞍岳に行く。霧で視界が悪い、気温6度。風が弱くてよかった。つい先日、雪が降ったというがもう溶けていた。こんな状況でもホシガラスの貯食行動は続いている。ハイマツの球果はもう枝にはないので、これまでに隠した場所から回収しているようだ。ダケカンバ、落葉低木の葉はついていない。シラタマノキ、ウラジロナナカマドの実が目立つ。ルリビタキとカヤクグリを見る。雪が積もる前の確認事項。
発芽実験の経過は良好で、ホシガラスによるハイマツの種子の散布に関して、ほぼ予想通りの結果が得られている。で、新たに生まれた疑問に対する実験をおこなうことになった。この結果は来年の夏まで待たないといけない。ある事象とある事象の因果関係を明らかにするには、簡単な実験で事足りる場合もある。でも、それを実行するのと、想定の上で議論を展開するのとでは、信憑性に大きな開きがある。基礎的で地味な物事ほど、多くの人の関心に応えるものとなる。手にした結果を疑いつつ、このまま進めていこう。