2018年4月6日
夜半に少し降雨があった。雪代の影響か、水はやや濁っている。気温が高いのだろう、山には霧がかかっていた。山梨県の白州にある2つの渓を釣り上がる。水温は10度。花崗岩質で白い。
ヤマガラとキセキレイのさえずりを聞きながら林道を歩く。オオアカゲラが横切る。ミツバツツジとチョウジザクラ、シデ類やカエデ類の花が咲いていた。最後の堰堤を巻き、そこから竿を出す。
初めて入渓する場所は楽しい。どんな色の渓魚が見られるのだろうか。が、氾濫が多いようで、魚のつきそうな渓相ではない。ここぞと思う場所でも反応がなく、あっという間に魚止めの滝に着いた。ヤマドリの体羽を3枚拾って帰る。石を砕いたような、香ばしい匂いの強い渓だった。
2つ目の渓は、最初のところから北に2.6kmのところにある。同じ山塊なので、ここも花崗岩質だ。芽吹き始めた落葉広葉樹の斜面を眺めつつ、魚のいない流れを詰める。小さなゴルジュになっている地点で納竿。もう、この渓に釣りに来ることはないだろう。