2018年6月15日
最小限の情報をもとに、カラムシの繊維を取り出す。ヒモを作るために。自分の手を動かすことでしか得られないもの。
わかりやすさを求めるがあまり、わかりにくくなる。いや、このわかりやすさが理解する行為を阻害する。整理されていない問いかけのなかに紛れた本質。結局のところ、個人の認識の範疇でしか語られない。簡略化された物事には奥行きがなく、色が少ない。紐付けされた事象を辿る楽しさも見つけられない。気づけるか、拾えるか。いや、見つけてもらえるか。
人も食事もつまらなく思える日に、燻らせる。もし、岐点になってしまうなら、それはそれで構わない。楽しさの表面を漂っているときは楽でいい。そこで終わればいいものを、内側に踏み込むから手応えのある悩みをもらえる。