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風景を紐解く.

2019年6月29日

山梨県都留市。朝、イワツバメの巣の下に孵化直後のヒナが2羽落ちて死んでいて、暗い気持ちになる。先週はこの巣に4卵あったのを確認している。今年3月からの状況から、すぐにP.m.の仕業を疑ってしまうが、その場面を見ていないので確かなことはわからず。

夕方、近くにある別のコロニーを見に行くと、イワツバメの巣にまだ乾いていない泥がついていた。イワツバメの造巣活動は、普通は午前中しか見られない。しかし、6月下旬にもなると、夕方も泥を運ぶ。この日は昼間に、強雨や工事などの造巣を中断しないといけない事柄はなかった。16時から1時間ほどイワツバメの行動を観察すると、作りかけの巣に泥を運んでいる雌雄のほかに、別の1羽がそこに止まることがあった。この個体は、巣の持ち主と思われるつがいに威嚇されていた。羽や口角の色から、今年生まれの幼鳥とわかった。イワツバメのヒナは巣立ち後は巣に戻ることはないが(夜間は巣で寝ていない)、早朝と夕方にはコロニーに多数飛来する。彼らは昼間、そして夜間はどこに行っているのだろう。

心を荒らすことなく、その成因を突き止めることなく。意思の通わないやからにも。手ほどきの先は、闇でも沼でも。