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川岸の落ち葉

2020年3月6日

3月上旬にテンカラをするのは、20数年ぶり。2018年によく通ったK川。昨年の台風で川の様子がかなり変わっている。日陰には雪が残り、水のかかる岩の上は凍結しているところもある。水温は6.5度。ツツジ類が少し芽吹いているが、木の花は何も咲いていない。

堰堤の上から竿を入れる。つぎの堰堤までは魚影もない。釣り人のものと思われる足跡があった。2つ目の堰堤を越えると、やっと渓魚が走った。その先でイワナを1尾上げる。さらに進んで2箇所でイワナがいたものの、毛鉤を追わない。1kmほど遡行して、3つ目の堰堤の先で退渓。今年は、ここから上にも入ってみたい。

川岸の落ち葉の層をめくると、水生昆虫の幼虫が多数いた。渓魚や渓流にいる鳥類の食物となる水生昆虫は、川底の石の下にだけいるのではないことを、いまさらながら実感した。落ち葉は広葉樹のものだ。魚類を支える森。小さなものを見るとき、その後ろにある大きなものとの繋がりを考える。日没後の河原で、コチドリの声を聞いた。