Skip to content

サイトウさんのイワナの末裔

2020年8月1日

オオアワダチソウ、ボタンヅル、タマアジサイ、クサギなどの夏の花を見ながら歩く。本流からはカジカガエルの声が聞こえた。昨年の秋の洪水をどのようにしのいだのだろう。支流にいたものが本流に入って来たのか。KのKに入る。3月の続き。

移動開始から2時間後、竿を出す。水温は14度。この堰堤から奥は、まだ入っていなかった。地域の古老に、昔「サイトウさん」が放したイワナがいると聞いていた。魚影は見えないが、良場ではぽつぽつと美しいイワナが釣れる。サイトウさんのイワナの末裔だろうか。河床の白っぽい砂地を反映してか、地色が白い。なぜか今回は、鉤がかりが悪い。小さなゴルジュで、川底を泳ぐ尺上を見る。

イワタバコとタマガワホトトギスが咲いている。コエゾゼミとチッチゼミが鳴いているが、セミ類の声が少ないように思う。帰路は左岸の尾根を下った。ヤマドリの家族群が飛ぶ。ハリモミを初めて見た。ヒメバラモミではないと思うけど。後半はかなりの急傾斜で、ロープを使って降りる。林道でキバネセセリとスジボソヤマキチョウが飛んでいた。