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2Yr, 34ind

2020年9月1日

オトシブミ類の揺籃を飼育し、成虫を確認するのは、種類にもよるけれどそれほど難しくはない。でも、チョッキリ類は孵化した年には成虫にならないようで、幼虫が越冬し、翌年以降に成虫になるらしい。「どんぐりの穴のひみつ」(高柳芳恵)によると、2年目に成虫になる個体もいるとのこと。

毎年8月末には、コナラやクヌギの下に、ハイイロチョッキリが産卵したドングリがたくさん落ちている。これらのうち、どれぐらいが成虫になるのだろうか。この疑問を調べるため、ハイイロチョッキリが切り落としたコナラの枝についていたドングリを、2018年9月5日に100個拾った(産卵痕は確認済み)。飼育ケースに厚さ7センチの土を敷き、そこにドングリを置いた。あとは、翌年まで待つだけ。

2019年7月13日、飼育ケースから2頭の成虫が出てきた。飼育ケースはベランダに置いていたのだけど、冬場の凍結や乾燥は大丈夫だったようだ。成虫の出現は8月5日まで続き、21頭だった。2割とは思ったよりも少ない。2020年は7月9日に成虫が出現し、8月28日までに13頭だった。100個のドングリから、2年間で34頭。これでも少ない気がする。母数を増やせば、成虫の数は増えるのだろうか。それとも、地域的なものなのか。

2020年は8月30日に60個のコナラのドングリを拾い、飼育ケースに入れた。今回は土の量を減らし、厚さ2センチと3センチの2種類にした。前回よりも少し暖かい場所で越冬してもらおう。来年の7月が楽しみだ。