2020年11月29日
河川敷で伐採されたハリエンジュをもらい、薪ストーブの燃料にするための作業を先週からしている。伐採木を玉切りにして、割って、積む。作業内容や使う道具はシンプルだけど、この工程のなかにはさまざまな思考や収穫があって楽しい。家を建てるのは工程が多くて複雑で、とてもやりきれない。でも、薪ストーブまわりのことは、最小限の道具でやれるから良い。
今年の6〜7月、オニグルミをたくさん薪にした。今回のハリエンジュは、オニグルミより太めに割っている。10月から薪ストーブを使用するようになり、我が家のストーブに合った薪の大きさがわかってきたからだ。この1年ほど、薪ストーブに関わる人にいろんな質問をしてきた。薪として使用する樹種や乾かしかた、乾かす期間、焚きかた。使う薪の量。さまざまな意見があるものの、おおよその傾向は掴めてきた。「数字に惑わされなくても良い」。一番しっくりきた言葉だ。樹種や伐採時期によって状態は違っているから、その薪を見て判断すれば良いと。
薪ストーブは、燃料として使う薪を準備することから始まる。というか、薪を準備することがすべてともいえる。この手法は、焚き火とはかなり異なるものだと思うようになった。なので、どうしても効率を考えてしまう。同じ労力をかけるなら、効果が大きいほうが良い。以前は細い枝も使っていたけれど、このような薪は火力が上がらず、すぐに灰になってしまう。効率を重視すると、火持ちの良い薪作りに向かうことになる。それが楽しいのなら別にして、削れる作業は削ったほうが良い。それから、年間に使う薪の量はどのぐらいになるのか。3坪ぐらい必要とも聞く。これはストーブのサイズや焚く時間、気温にもよるだろう。10月中旬から5月中旬までの半年以上は薪ストーブを使うわけで、今シーズンは記録を取りつつ、いろいろと試してみたい。
ところで、ハリエンジュを割っていたら、材のなかから7センチほどの甲虫の幼虫が出てきた。カミキリムシの仲間のようなので、成虫になるまで飼育してみることにした。薪棚の床にするために置いていた木をどかすと、ヤマアカガエルがいた。おそらくここで越冬するのだろう。庭の池から2mほどの場所だ。水辺の近くで越冬するのかな。こんな発見があるのが楽しい。
12月から、近くの山林を2箇所借りることになったので、今年の冬は立木の切り出しをして薪を作ろうと思う。そのためにまた、道具を買ってしまう。