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暦の折り返し

2021年6月21日

夏至。朝の気温は9度だった。肌寒い。昨日、コムクドリの巣の下でヒナのフンを拾った。フンのなかには、サクラ類の種子が入っていた。マメザクラはとても少ないし、町内にはヤマザクラは分布していないとのことなので、この時期に結実しているサクラ類はカスミザクラだろう。ウワミズザクラが熟すのは8月だし。ミヤマザクラの実はそろそろ熟すころだから確認したが、まだ赤かった。ヤマボウシの花を見る。

5月下旬、初めて入った駅前の飲食店で「諏訪の植物」(諏訪教育会)という図鑑を目にした。入手したかったので古本屋で探すと、「諏訪の自然誌 動物編」(諏訪教育会、1978年)というものもあり、ついでに購入することに。「諏訪の自然誌 動物編」の鳥類の部分を見ると、家の近くを1972-1973年に16回もラインセンサスをした結果が載っていた。調査コースはもちろんのこと、調査開始時間や各種の個体数もしっかりと記載されている。約50年のこのようなデータがあるのはとてもありがたい。来年は同じコースで、同じ方法でラインセンサスを実施しようと思う。せっかく家という拠点ができたのだから、町内で20年ぐらい続けられる長期的なモニタリングをいくつかしたいと思いつつ、1年が過ぎてしまった。この本との出会いは、考えを行動に移すのに十分なものだった。まずは、過去の調査コースを現在の地図に落とすことから始めよう。古い地図が役に立つ。