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北方からの旅人

2012年12月28日

三重県南部のアシ原で鳥類標識調査。くもり、朝7時の気温は4度。ハゼノキの朱色の紅葉が鮮やかだ。クチナシの実は今年はまだ熟していない。待ち時間に休耕田や河川敷で鳥を見る。ノイバラのヤブから「トュッ、トュッ」という地鳴きが聞こえてきた。あいつか、と思いながら姿を探す。やはりムジセッカだった。昨年のこの時期にもいたけど、別の個体だ(足環がないから)。ここでは定期的に越冬するのだろうか。ムジセッカをしばらく観察。行動や利用環境は昨年の個体とほぼ同じ。こんな場所を探せば、もっと見つかるかもしれない。水辺からクイナの声が聞こえる。

上空を3羽のミサゴが終日飛翔していた。時折、川に飛び込んで魚を持って行く。何かに驚いたウ類が50羽ほどで空を覆う。なんか、良いですね。ホオジロがさえずっている。関東と違ってガビチョウがいない。外来鳥の声の入っていない音風景。

農道を歩くとセッカが飛び出した。近くの草地に降りたのでそこに行くけど見つからない。草地のなかを移動しているようだ。そんな草地にはキジとノウサギのフンがまとまって落ちている。カヤネズミの巣も見つかる。

夕方になったらコミミズクが飛ぶかもしれないと思っていたら、カラス類の騒ぐ声。すぐに草原の上を飛ぶコミミズクが目に入った。あの顔がかっこいい。誰かに追い出されたのかな。きょうはオオセッカを確認できたけど、イワツバメは飛んでくれなかった。そう言えば、アリスイの声を聞いた気がする。

 

魚を捕ったミサゴ