2013年8月4日
NPO法人自然環境アカデミーのイベントで、多摩川の源流(山梨県小菅村)に向かう。晴れ。水温は17度だったので、滝に打たれた。川を上流に向かって歩いていると、大きな石に作られた古いオオルリの巣を見つけた。やや湿った崖にイワタバコの花。カワガラスの幼鳥が下流に向かって飛ぶ。水のなかを歩いていると、“川ガキ”だったころの記憶がよみがえる。
水際にアズマヒキガエルがいた。まだ水辺付近にいるのか。川底の石をひっくり返すと、水生昆虫がいる。ふだん行っている中流域で見られるものもいるけど、個体数が違う。もちろん、上流にしかいない種類もいる。そんな違いを確認しながら進む。
覚えたこと、知ったことは野外で自分の目で確認したい。たとえば、花の形や葉の特徴。類似種との識別点。でも、この実生は何か、どんなものに育つのかと、時間をかけて観察していくのもいいだろう。すぐに図鑑で調べるのではなくて、花が咲くまでその生長を追う。足元のものを丁寧に見ていく。そんな余裕と距離感を大切にしたい。
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