2013年12月8日
寒い多摩川の河川敷でセンニンソウの実に出会った。センニンソウにしてもボタンヅルにしても、花よりも実のほうが好きだ。ツルウメモドキの実を見上げる。ツグミの声。川の上をダイサギが飛んでいた。
木や草の実の多い時季は楽しい。ここ数年、鳥よりも植物や虫を見る時間のほうが長くなった。そこに注ぐ愛情の度合いは、時間には比例しないけど。結局のところ、彼らのことをより深く知るための、必要な脇道だ。
誰にでもできることを、おとなしく繰り返しやっていればいいものを。と、ある種の大人を見て思うことがある。いっぽう、教育現場では一芸に秀でた者を伸ばしていく視点がもっとあってもいいのにと考えたりもする。
何でもできるということは、何もできないということ。平均値の呪縛。日々の暮らしを送る精神が、万能ナイフのような人生に成り下がっていないか。
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