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よく見渡せる林内

2014年4月23日

本栖湖から竜ヶ岳を目指す、晴れ。気温は10度ほど。富士吉田市や富士河口湖町の中心部は春らしかったのに、本栖湖畔はまだ早春といった感じ。コブシやミツバツツジ、マメザクラなどの花が咲いている。山は淡い色。

アオゲラのよく通る声、ウグイス、カワラヒワのさえずり。センダイムシクイとオオルリ、サンショウクイのさえずりも聞こえた。あと、ミソサザイとコガラも鳴いている。

多くの落葉広葉樹はほとんど芽吹いていない。が、イヌブナは花が咲いて葉も出ているのでよく目立つ。目を凝らすと、枝先をアレが飛んでいるかもしれない。登山道を進むと、林床にササが出始めたあたりでソウシチョウの声が聞こえた。風は冷たい。

湖畔ではカエデ類の花が咲いていた。アブラチャンとキブシは見頃。クロモジはつぼみ。本栖湖に迫っている青木ヶ原溶岩流の突端上には針葉樹が生えている。山を歩くとき、植生のほかにその地形や地質、大地の成り立ちを考えるのは、普段の生活で流れている時間と比べてスケールが大きくて楽しい。

 

イヌブナの花