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過去の出来事を引き出す出会い

2014年5月28日

友だちと甘利山へ登った。移動のために甲府市を通過。気温が29度もあることに驚く。いますぐ山に避難しないといけない。

くねくね道を進むと標高がどんどん上がる。気温が徐々に下がる。終点の駐車場では肌寒かった。強い日差し。部分的にある灰色の雲が不安だけど、雨雲レーダーによると大丈夫みたい。

山頂まではすぐなので東屋で休憩をし、ゆっくりと登って行く。カラマツの疎林にサメビタキがいた。あの不思議なリズムのさえずり。林床のササ類はミヤコザサのようだ。レンゲツツジはまだつぼみ。トウゴクミツバツツジ、ヤマツツジがぱらぱらと咲いている。標高約1700m地点でガビチョウのさえずりを聞いた。帰りの林道でシマヘビの新鮮な死体を見る。

サメビタキはいまから11年前の6月、尾瀬で見たのが最初。登山道沿いの針葉樹の横枝に巣があった。少し観察していると、抱卵中と思われる個体に給餌する場面が見られた。ということを思い出し、きょうのこの出会いから、過去のある出来事をピックアップする“回路”を楽しく感じた。見た物事は連続する時間のなかにあって、振り返ることで認識を新たにする作業が感慨深い。

 

サメビタキ