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風景を変えるもの

2014年6月3日

長野市川中島町、晴れ。クヌギにあったハシボソガラスの巣は、だれもいなくなっていた。5月下旬はヒナがいたのを確認している。セイヨウタンポポの花はかなり減ったな。

午後、家の近くの立体駐車場の前を通ったらテイカカズラの花が咲いていた。そのすぐ脇にはスイカズラが甘い香りを放っている。これは前から知っていたのだけど、テイカカズラには気づかなかった。よく通る場所なのに、花が咲いてそれがあることを知れた。きょう、テイカカズラを見つけて、この場所が好きになった。実と紅葉まで続けて観察しよう。

生活圏のなかに、自分の好きな(大切な)場所はどのくらいあるだろうか。ハシボソガラスが営巣しているクヌギだったり、花から実への一連の過程を確認する街路樹の1本のハナミズキだったり、カルガモが浮いている細い水路だったり。好きな場所を増やしていくことで、身の周りの生きものへの関心を深めていきたい。

“あるもの”を見つけて、これまで見ていた風景が変わる瞬間がある。その生きものや場所が気になり始める。こんな感覚が心地よく、広がりに心が躍る。好きな場所を増やしていくことで、自分と関わった生きものを知っていきたい。

 

テイカカズラの花