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山の上の湿地

2014年6月2日

初めての戸隠へ。戸隠森林植物園の遊歩道を1時間ほど歩いた。鳥の観察場所としてはとても有名なところなので、人が多そうで避けていたのだけど、せっかく近くに住んでいることだし、どんなものかと行ってみた次第。

エゾハルゼミの鳴き出す時間帯だったけれど、ニュウナイスズメやノジコ、ゴジュウカラやコサメビタキなどをゆっくり観察できた。この時期でも鳥の声が多く、かつ近くで見られ、アップダウンも少ないコースで、人気の理由がわかった。平日だったのですれ違う人の年齢層は高い。双眼鏡を持っている人のほうが多く、好感が持てる。いわゆる、カメラマンはいなかった。でも、見たものをメモしている人の姿はない。繁殖中のニュウナイスズメ、図鑑の記載通りのノジコの生息地、カルガモの潜水採食、ハルニレを見たのが収穫だった。あと、竹細工を購入できたのも大きい。

こういう場所では、いろんな鳥を手軽に観察・撮影することができる。これはこれで楽しい。フィールドを開拓したり、ある場所で1年を通して調査をしたり、自分で鳥を探すということとは別の喜びがある。どちらが好きかと問われれば、僕は間違いなく後者。ときには、ただ鳥を見に行くのもいいのだけれど、やはりテーマを持って観察をしたい。