2014年5月31日
湯の丸、地蔵峠、鹿沢高原と懐かしい場所を回って、鳥の繁殖地を歩いた。目的の鳥を探すものの気配がない、匂いがしない、色がない。過去にいた場所にもいない。ミズナラの花が咲いていた。
その後、小諸市へ。ハルゼミの声のする、美術館の日陰で涼んでいると、目の前の草地をキバネツノトンボがたくさん飛んでいた。クマバチのようになわばりを作っているのだろうか。シジュウカラの警戒声がしたので上を見るとハヤブサが飛んでいた。
玄関の花瓶にベニバナヤマシャクヤクの花がいけてあったので驚く。聞くと、庭のカキノキの下に生えているとのこと。鳥散布の予感。本種は環境省と多くの都道府県のレッドデータブックで絶滅危惧種になっている。ベニバナヤマシャクヤクの花は不思議な香りがする。どんな虫が来るのだろう。
さまざまな物事に関心を持ち、広く見ることで、つながる知見がある。思いもよらない方向からの枝道を辿ると、自分の近くに出ることがある。蓄積し、ときに関連させて考え、生きもののつながりを垣間見る。
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キバネツノトンボ