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さざ波の湖面

2014年12月5日

雪のため、亜高山帯の調査地に行けなかったので、河口湖で水鳥を見る。晴れ、気温5度。風が冷たい。水辺のヤナギ類の葉は緑色でまだ枝についている。カモ類の羽づくろいを観察するのが目的。

コガモ、マガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ヒドリガモなどが浮いていた。オオバンもいるが、それほど多くはない。遠くにハジロカイツブリ。

湖畔に植えられたコスモスの種を、20羽ほどのカワラヒワが食べていた(亜種オオカワラヒワだった)。ベニマシコの声も聞こえる。カワラヒワの群れが飛び、近くのサクラ類に移動した。ネコが地面を歩いて行く。

当面はそれを見に出かける予定はないけれど、ある時季になると必ず思い起こし、馳せるものがある。誰かとの会話から連想したり、ふと思い出したり。匂いや音(声)、気温や色の記憶を辿る。そんな生き物や場所が、いくつかある。だから毎年、それぞれの季節を楽しく生きられる。

 

ハジロカイツブリ