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換羽、磨耗

2015年3月30日

三重県の南部へ遠征。湿地からトノサマガエルのような声がする。直翅類の声も多数聞こえるが種はわからない。ヒクイナ、アオジ、ウグイスのさえずり。上空をイワツバメが飛ぶ。ウグイスはもう、ほとんど終日さえずっている。

テングチョウ、ツマキチョウ、キタキチョウ、ベニシジミなどを見た。クヌギ、エノキ、サルトリイバラ、アケビの花が咲いている。アリアケスミレの花を初めて観察した。ここ10年ほどは本州中部を中心に活動しているので、この時期に三重県にいるのは久しぶり。

昼ごろからは鳥の動きが少なくなるので、イスに座って瞑想。イソヒヨドリの声が風に乗って遠くから届く。休耕地はまだ冬の景色なので、イボタノキとノイバラの緑色の葉が目立つ。ジョウビタキやベニマシコ、タヒバリはまだいる。タヒバリの胸の一部は夏羽への換羽が始まっていた。

15:30ぐらいから、午前中に鳴いていた直翅類の声が復活。そして、15:44から18:34までほぼずっと、少なくとも2羽のオオセッカがさえずる。でも、枯れたアシの上部には出てこない。換羽が終わったら繁殖地へ旅立つのだろう。ヒクイナも鳴き始め、3羽はいるようだ。

鳥類標識調査中、カシラダカの雌雄が1羽ずつ捕獲された。オスの頭はかなり黒色になっている。この黒い羽は冬羽が磨耗したものではなく、換羽によって新たに生じたものだった。メスも頭部を換羽していた。このほか、4羽のメジロは頭頂、額、アイリング、喉を換羽していた。

 

サルトリイバラの花