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投げ網

2015年9月22日

三重県大杉谷のY谷。晴れ。照葉樹の多い山だけど、落葉広葉樹が少し混じっている。それらがやや色づき始めた。山の色の季節的な変化は乏しい環境だけど、秋が近づいていることがわかる。クサギの花はそろそろ終わりだ。アカメガシワとカラスザンショウの実が熟しているものの、お客さんはいない。ツクツクボウシの声が聞こえる。

ウラジロガシのドングリが枝葉つきで落ちている。ハイイロチョッキリが産卵したものだろう。渓を少し歩いて林道に上がると、マムシがとぐろを巻いていた。

今回は、実家の近くで川漁師の話を聞けたことが収穫だった。対象はほとんどがアユで、その捕りかた50年以上前から大きく変わっていない。自分の地域を知るための方法としての聞き取り。回り道をしてここに辿り着いたのか、これに気づくための準備期間だったのか。方向性はぼんやりとだけど、見いだせたように思う。