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思慮深さの破片

2015年9月28〜30日

渡りヒヨドリの群れが西南西に向かって飛ぶ。3日間、岐阜県恵那市の山林を歩いた。ツクツクボウシ、エゾゼミ、チッチゼミの声が聞こえるが、夏のような力強さはない。エゾビタキ、サメビタキ、コサメビタキ、オオルリ、クロツグミ、アオゲラがクマノミズキの実を食べに来ている。エゾビタキは少なくとも3羽いた。

クロモジとシロモジが同所的に生育している。クロソヨゴの実がなっていた。興味深かったのは、ヒノキの植林地内にヒメコマツの稚樹がしばしば生えていたこと。当地にはホシガラスはいないから、ヤマガラと野ネズミが種子を散布しているのだろう(束生した稚樹もない)。更新はうまくいっているように見える。ニホンリスはいるが、種子散布に貢献しているか否かは不明。ゴジュウカラの声は聞こえなかった。カケスはいたけど、ヒメコマツの種子を貯食するのかどうかは知らない。上空を見るとイワツバメが3羽飛んでいた。

アセビにソウシチョウの古巣があった。ササ類以外の植物に営巣したものを初めて見る。日没が近づくと、アオマツムシが鳴き出した。