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シャクナゲのなかを泳ぐ

 

2015年10月13日

池の平湿原を歩く。くもり、気温3度。150羽ほどのアトリの群れが飛び交う。今シーズンの初見。シロハラのような地鳴きが聞こえた。ウグイスはまだ残っている。ゴゼンタチバナ、シラタマノキ、クロマメノキ、マイヅルソウなどの実を見る。カラマツの紅葉は見頃のようだ。

今回はゴヨウマツの分布状況を確認するのが目的。思ったよりもゴヨウマツは多く生育している。ホシガラスが生息するには十分だろう。ちょうど、ホシガラスの貯食シーンを記録できたのは嬉しかった。積雪期も観察に来ないといけないな。

その後、東籠ノ塔山と西籠ノ塔山を回る。オコジョのいそうな岩場。クロベの林の林床にはアズマシャクナゲが生えていた。ニホンリスの食べ跡、カモシカとイノシシと思われるフンを見つけた。きょう歩いた場所には、ハイマツとチョウセンゴヨウは分布していなかった。

2009年から富士山北麓で始めたホシガラスの種子散布の研究。いくつかの手応えを得つつ、そこから派生する広がりを楽しめる余裕を少しは持てるようになってきた。今回本当に確認したかったのは、それに対する自分の気持ちなのかもしれない。

 

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