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灰色の岩肌

2016年3月28日

今年は御坂山地を中心に歩くことになったため、今回は毛無山に出掛けた。晴れ、気温7度。河口湖の湖畔ではウグイスがさえずり、ツバメが飛んでいた。

スギ・ヒノキの植林地を抜けるとアカマツ林になる。急登を進む。アセビはまだつぼみ。アカマツ林が終わって落葉広葉樹が多くなると、登山道にトラツグミのものと思われる古巣が落ちていた。いかにも、という環境。山頂が見えてくると、一部にススキの群落がある。おそらく、人為的な刈り取りがおこなわれていた名残だろう。これが、山の名前に由来するのかもしれない。そしてそれは、里の人の暮らしと直結した、地域の景観を形作る重要な要素でもある。

山頂付近にはカシワが少し見られる。ヤマガラとヒガラがさえずっていた。天気が悪く、眺望はきかない。ダンコウバイの花が、早春の風景に彩りをそえていた。