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ゆだねられない

2016年6月25日

長野県北部、くもり。クマノミズキの花が咲き始め、キリギリスが鳴いていた。ニイニイゼミの声もよく聞こえる。サクラ属の種子をたくさん食べている哺乳類は誰だろう。ニュウナイスズメを探すも、見つからない。オシドリのメスが池に静かに着水した。

クリの実が小さなイガをまとっていた。それはまだ柔らかい。クスサンの幼虫からテグスを作る方法を何かで読んだことがあるのを思い出す。もうすぐ、ネムノキの花が咲きそうだ。スズメが巣立ちビナに与えている食物は、マグワの実、マメコガネ、バッタ類までは見てわかった。

意識の陰にひそむ、誤差と補正。記憶の隙間、気持ちの隙間をぬって廻り、繰り返し変えていく。そして結局迎える朝も、長く終わりのある時間。

kurinohanatomi2016