2016年7月2日
北信にある岩の山に登る。目的は、崖で営巣するイワツバメを見ること。ブナの生えている急な斜面を詰めて、花の少ない道を進む。クロジのさえずりが近くで聞こえる。谷底からはコルリとミソサザイの声。本格的な夏はこれからなのに、夏の終わりを思わせる風が吹く。
メボソムシクイとビンズイのさえずりが聞こえる場所まで来た。昨年、イワツバメの巣があった崖を見上げる。足を止めると大量のブユがまとわりつく。イワツバメは2羽で泥を運び、巣作り中だ。昨年の巣は落ちていて痕跡のみ。その泥は、営巣場所の近くから運んでいた。人に慣れていないからか、登山者が近くを通ると警戒声を出す。崖で営巣するイワツバメと人工物で営巣するイワツバメ。この両者の違いは何なんだろう。
終わりかけのサラサドウダンに、咲き始めたカラマツソウ。モリアオガエルの卵塊のある池では、カイツブリ、カルガモ、オシドリが子育てをしていた。