2016年7月21日
長野県松本市でイワツバメの群れを観察する。コロニーの脇で幼鳥を多く含む数百羽の群れが急傾斜地のコンクリートの壁に止まっていた。上空を飛んでいる個体もいる。さらに、近くの送電線にも多数止まっている。このような群れは夜明け後にコロニーに飛来する。夜間はコンクリートの壁や送電線には止まっていなかった。そして、昼前には1羽もいなくなり、夕方になるとまた集まって来る。
数の違いこそあれ、ほかのコロニーでも普通に見られる行動だ。これらは、その意味がわかれば何てことのない現象かもしれないけど、全貌が掴めない以上、謎でしかない。コンクリートの壁に止まる個体は、羽づくろいをしたり、少し寝たり、コケ類をついばんだりしている。成鳥は内側の初列風切を数枚換羽中だ。また、成鳥の上面にイワツバメシラミバエが複数ついているのが見えた。
速く正確に伝えようとするあまり、素っ気ないものになってしまう所感。人生を反芻する時間のなかで、雑に生きていないかと自身に問う。