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夏の終わり

2016年8月26日

いつの間にかアマガエルの声を聞かなくなった。3種類以上のコオロギ類が1ヶ月ほど前から鳴いている。少し前からねぐらに集まるムクドリの数が増えてきて、夕方のカラス類の集合も目立つ。

松本市の山に出掛けた。鉄塔を目指して山の斜面を登り、開けた場所でイワナのいる渓を見下ろす。標高1250m。つつかれたゴヨウマツの球果が山路に落ちていて、あれが始まっていることを察知する。チョウセンゴヨウの木もあるから、もしかしたら種子を取り出す場面が見られるかもしれないという期待が高まる。

午前中は50羽以上のイワツバメが送電線に止まっていた。ブナの木が点在する混交林。アクシバの実がなっている。無口な夏鳥。尾根を越える風が心地良い。カケスがいろんな声を出して騒がしく通過する。どんなに山奥に来ても、厳冬期でもエナガ、コゲラ、ヤマガラの声は聞く。

結局、ホシガラスは目の前ではマツ類の種子を取り出してくれなかった。この場所は年間を通してホシガラスが生息しているのだけど、おそらくさまざまな木の実を貯食しているはずだ。山地帯のホシガラスの生活史も、いずれ追い掛けてみたい。goyoututukare