2016年10月3日
飛翔中のイワツバメを撮影し、換羽状況を記録する試み(「8月下旬のイワツバメの換羽状況」(2014年)と「9月中旬のイワツバメの換羽状況」(2015年)も参照のこと)。長野県松本市でイワツバメの群れを見つけたので、これまでと同様に撮影した画像からいまの時期の換羽状況を調べた。
今回、最も換羽の進んでいる個体は、初列風切を7枚目(P7)まで換羽していた。しかし、今年の群れも繁殖地は不明。換羽の進行については、同種でも緯度や繁殖状況を考慮する必要があるため、断定はできないのだけど、昨年の9月中旬よりも進んでいる。越冬地に着く前に、初列風切の換羽を完了する個体がいるかもしれない。あるいは、外側2枚を残して中断して渡るのか(イワツバメの初列風切の枚数は9枚)。換羽をしながら渡る可能性もあるだろうけど。
補足的再掲:【山梨県東部の繁殖地での観察では、成鳥は7〜8月上旬に初列風切を3枚目(P3)まで換羽する個体がいる。11月中旬に三重県の南部で見た数羽のイワツバメは、翼を換羽していないようだった(もう換羽が終わったのか、これから越冬地でするのか)。毎年、12月下旬に三重県の越冬地でイワツバメを見ているが、翼を換羽中の個体はいない。】