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雪の前に

2016年10月30日

乗鞍岳の亜高山帯でホシガラスの調査、晴れ。降雪がないからか、ホシガラスの貯食行動はまだ細々と続いている。高山帯のハイマツの球果もうないのに、何を運び下ろしているのか。夏にハイマツ帯に隠したハイマツの種子だと思われるが、短期記憶と長期記憶の使い分け、その引き出しの複雑さに舌を巻く。今期初めてツグミを確認した。

紅葉した木々の葉はみんな落ちた。林床を注意して見て歩くとゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、ツルツゲ、ツルリンドウの実があった。みんな赤色だ。ルリビタキが低木のなかを移動する。エナガの群れが上空を通過する。色の少ない季節の入り口。

maidurusounomi201610