2016年11月17日
今シーズン最後となる貯食行動の調査のため、富士山北麓の亜高山帯上部に行く。晴れ、気温3度。土壌の凍結はなく、風もあまり吹いておらず、この時期としては穏やかな気象条件だ。
カラマツはすっかり落葉した。ツグミやアトリはまだ高標高域で多数見られる。それほど木の実が多いとは思えないのだけど、調査地に雪が積もっていないからだろうか。
夕方、少しだけ山地帯を歩いた。カエデ類やコナラ、ダンコウバイなどの紅葉を見て、木の実を探す。静かな林内でカシラダカの地鳴きが聞こえた。日没に追われながら、晩秋のこの時間を惜しむ。毎年のことなのにもどかしく、過ぎていく季節には焦燥感しかない。